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本作の公開を記念して、2月22日(木)に舞台挨拶イベントを実施しました!
劇場へ足を運んでくれたお客様たちへ感謝をこめて、吉良上野介役と孝証役の2役を演じた主演・ムロツヨシが登壇!イベントでは、事前に公式SNSで募集した質問と、会場で映画をご覧いただいたばかりの観客からの質問にたっぷりお答えし、『身代わり忠臣蔵』について語り尽くしました!

ムロは「おかげ様で本日はスウェーデンのスーツです」と笑顔で挨拶。本作の舞台挨拶を何度か行い、ついに衣装がグレードアップしたことに喜び、「本日はすべて(進行を)任せされております!かつて行っていたトークライブを思い出しながら盛り上げたいと思います!」と意気込んでイベントがスタートしました。

まずは、会場からの質問で1つ目は“本多力さんとの共演シーン”について尋ねられると、ムロは「ト書きからの流れなどは2人で話し合って作って、監督に採用していただきました。寒さと乾燥でかかとが割れてしまい、痛そうに走っています。本多が足速かったので本気で走らなきゃいけなかった。思いっきり演じることができたシーンです」と当時の苦労と共に振り返りました。

そして、“スーツのお値段は?”と2人目のまさかの質問に会場からは爆笑が起こりながらも、仕切り直して“柄本さんの共演について”質問。ムロは「昔、柄本さんの劇団の研究生で、授業を受けたことがあったんです。柄本さんと共演するまでは頑張ろうと心に決めていた。緊張しましたが、目標が達成できたので、ガチガチになっているのがもったいないと開き直って。待ち時間も目の前に立たせていただき、お互いセリフあわせをしました」と感慨深く、思い出に残っているシーンとして挙げました。

続いて、“川口さんとの将来はどう予想されますか?”との質問に、役上かプライベートか動揺をみせつつも、「生きていく上で、お互いが必要になり、家族の大切さを知っていくんじゃないかなと。初めて(孝証を)孤独から救ってくれた人ですから…」と妄想を交えて、少し照れながら真面目に答えました。

劇中ファッションのおすすめポイントを尋ねられると、「遊郭のジタバタするシーンで何回も褌の下が見えてしまって…衣装部さんが縫ってくれた。もう1回観ても際どい下着も何も見えないので、その時のシーンがおすすめです」と答え、他にも「あとは上野介のフリをしている時の衣装は毎回違うのを着ているのですごいですし、鎧は秀吉が使っていたと言われるモデルの衣装を用意してくださったり。最後のクライマックスのシーンでは、僕がクイックに動きたいというリクエストに応えてタビとワラジを縫い付けてくださっています」と細部までこだわった見どころを明かしました。

今日で2回目という観客は涙を流しながらムロへの感謝を伝え、“劇中の孝証の涙を流すシーンの心境”について尋ねると、「大石への涙は“仇討ちがあってはいけないんだ”という、何があっても死んでほしくなかったという想いと、大石という友人を死なせたくなかったからこその行動が死なせてしまった、死ぬのを止められなかったという涙です。子供から似顔絵をもらった時の涙は、誰からも頼りにされなかった人間がこの子たちを守りたいという感情が芽生えて、自分にできるのかという恐怖と怖さの涙だったのかなと思います」と丁寧に言葉を選びながら答えました。

最後の質問では、“撮影中に食べて美味しかったもの”を尋ねられ、1度だけ早めに終わった日があった日を振り返り、ムロは「飯押し(ご飯休憩を後ろにして撮影を続けること)で餃子を食べた。スタッフさんとご飯行ったりがこの3年間できなかったので、一緒に食べたのが一番美味しかった」と撮影の裏話も明かしました。

最後、ムロは「1人でも多くの方にご覧いただけるよう、口コミで広めていただけたらと思います。私たちができることは物語を作って、皆さんへ届けられたらと。少しでも皆さんの気持ちが和らぐものを作っていけたらと思います!」と締めくくり、イベントは幕を閉じました。